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| スタンダード |
スタンダード 数年前、ロッド・スチュワートをはじめ、あらゆるジャンルの、しかも大物シンガーが次々と 「スタンダード・アルバム」を出したことがあった。
原点回帰、トリヴュート、リスペクト・・・。それぞれのジャンルで頂点を極めた彼等だからこそ 「スタンダード」なのだろう。
流行り廃りに翻弄された雑多な世の中で、変わることなく歌い継がれてきた名曲の数々。 「所詮、カヴァーだろう?」と、軽視されることもあるかもしれないが・・・。
ひたすら自分の道を歩み、新しい事にも挑みつつ、アイデンティティを確立してきた彼等だ。 「スタンダード」という完璧なまでに完成された作品に挑むことは、自分自身への挑戦では? オリジナルに忠実に「完コピ」したところで、それこそ「所詮カヴァー」だから・・・。
カクテルにも同様、「スタンダード」がある。 マンハッタン、サイドカー、マティーニ・・・etc こうした「クラシック・カクテル」に、こだわりをもつお客様もおられます。
最近の若いお客様は、フルーツ系のリキュールを、ソーダやジュースで割って飲まれる方が多い ようです。 どのような飲まれ方をされてもお客様の自由なのですが・・・。 古いカクテルの中に、今の時代でも十分通じる素晴らしい「スタンダード」があります。 (焼酎やハイボールも悪くはないけれど)次の世代に残したいものですね。
先日、「琥珀のお酒は苦手なんですけど、あえてウィスキーベースのショートに挑戦してみたい・・」というオーダーがありました。
「サンタ・バーバラ」という古いカクテルをお作りしました。 本来、バーボン・ベースですが、クセが少ないライ・ウィスキーを使いました。
一口目は、「飲みやすいですねぇ〜」と言っていましたが、二口目は「やっぱり苦手な味かも・・」 (温度が上がり、ウィスキーの香りが開いてきたのでしょうか?) そうか・・・やっぱり駄目か。
閉店後、ベースを「カナディアン・クラブ12年」に変えて作ってみました。 ライより、更にクセのないウィスキーです。 「サンタ・バーバラ」はアメリカ西海岸のリゾートですから、ネーミングからすれば、やはり バーボンかもしれませんが(-_-;) すると、どうでしょう・・自分で言うのもなんですが、凄く美味しいんです♪ その味わいは、まるで、新鮮な白桃を思わせるテイストなんです♪ まぁ、グレープ・フルーツも春のフロリダ産だし、アプリコット・リキュールもナチュラル・テイストの 物を使った事もあると思いますが・・・。
こうした古いカクテルも、レシピを丸暗記するだけなら「カヴァー」ですが、 自分の解釈で答えが出せれば、それがリスペクトだと思う・・・ 古い物から、新しい発見がありますから♪

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| 帰省組 |
一足早く、ポツリ、ポツリと帰省組のお客様が、懐かしい顔を見せに現れました。
川崎に行ったY君は、横浜のバー、「アンタッチャブル」、自由ヶ丘の「スペイサイドウェイ」に ちょくちょくと顔を出しているという。
東京に行ったS君は「ル・パランや、ネ・プラス・ウルトラに、たまに行かせてもらってます!」と。
彼等が静岡を離れる際、私が紹介したバーです。 「良いバーの一軒くらい、知っておくべきだよ」と。
彼等は、まだまだ若いなァ・・と思っていましたが、すっかり大人の顔じゃありませんか。 横浜や、東京の”バー・ライフ”が彼等を大人に育てたのでしょうか? 洗練され、バー慣れした様子が伺えます♪
今では、「ラ・ロシュの良き理解者」でもあります。
そんな彼らが、「地元(静岡)に帰省したら、必ず顔見せますから!」と言ってもらえる事が、 バー・テンダーとして、なによりの喜びです。
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| 8月のお休み |
26(火)・27(水)お休みします。 宜しくお願い致します。
酷暑に身を焼かれる日々ですが(-_-;)夏バテ、熱中症など・・気をつけて下さいね。
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| 10周年 |
当店の話ではありません。
当店の常連のお客様にはお馴染みの「タリスカー」が8月3日・4日と 10周年感謝パーティーを開催します。
今日、久し振りに内田さんと電話で話しました・・・ 「いよいよ明日、明後日だけど、大丈夫ですか?凄い事になりそうですね?」と尋ねると・・・
まぁ〜いつも通り緊張感のないひょうひょうとした語りで「どうなるんだろうね〜」と(-_-;) 内田さんらしいけどね・・・。(ちょっと心配です)
「タリスカー」と出会って10年という歳月がたつのですね。 早いものです。
この10年で、ひとつの時代を築いたともいえる、内田さんの功績は 我々、バー・テンダーにとって大きな意味を持つといえる。
700本以上のウィスキーを背に「バー・テンダーだからカクテルにこだわりたい・・」 と、熱く語っていたのが、昨日のことのように思える。
誰が何と言おうと、新しい時代を切り開いた一人である。 そんな「タリスカー」と同じ時代を生き、歩んできた事を誇りに思うし、幸せです。
「次の10周年に向って、走り続けて下さい。追いつけなくても、見失わないから・・・絶対に!!」
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| キューバの会員制クラブ |
古い友人であり、ソウル・メイトとも言えるMさんが話してくれた素敵なお話。
まだ陽も落ちない、口開け間もない時間に、「何か一杯作って〜」と、カウンター中央に座った。 ラム好きなMさんに裏メニューである『フローズン・モヒート』をお作りしました・・・。
「ねぇ、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブって実在したクラブだって知ってた?」
「キューバの? ライ・クーダーがプロデュースしたあの映画?」
「映画の話がしたいんじゃなくてね、そのクラブの話。 なんでも会員制のクラブだったらしくて・・
会員制といっても、会員のほとんどが、ゴミの収集や、靴磨きなんかで生計を立ててた地元の プアな黒人住民でなんだって。
入会条件が二つあって、『礼儀正しいこと』 『非の打ちどころのない道徳を備えていること』だって!
そして会員は、週末になると貧しいながら、とびきりお洒落して、ダンスや音楽を楽しむんだって♪」
「へぇ〜、なんか良い話だねぇ。でも、それが社交場の本来の姿かもしれないね?」
「きっと日本も、こんな時代があったんでしょうね・・・」
バーにも同じことが言えますね。 礼儀正しく、大人のモラルさえ備えていれば、「ルール」なんて必要ないはずですから。 この二つの条件、素敵です。 例え、会員制でなくても・・・。
ジャズ・シンガーを夢見て上京して数年・・・順風満帆なわけではないようですが、 細々と音楽活動を続けているというMさん。
この「キューバの会員制クラブ」の話で、なんだか背中を押されたような気持ちになりました。
どんなに貧しくても、「清く・誠実に・楽しく生きていこう!」と・・・。
P,S 映画の大成功で、一世風靡した彼等ソシアル・クラブのミュージシャン達の生活は 今も変わらず、靴磨きなどの仕事を続けているという。 決して、仕立ての良い高級なスーツを着るわけでもなく、高級な酒を飲むわけでなく 贅沢することなく、質素に暮らしているという・・・・。 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
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