|
|
| 時代は変わる |
「チェンジ」 オバマさんのスローガンであり、効果的に使われたワードだ。 ドラマのタイトルになったのも記憶に新しい。
しかしながら、これほど今の時代を象徴したワードはないだろう・・・ 今、まさに「チェンジ」する時かもしれない。
政治の話でも、戦争の話でもない・・・ 我々の身の回りで起きていること。 (偉そうな事は言えませんが・・・)
オバマさんと重なる、「キング牧師」もしかりだが・・・ 45年前に「時代は変わる・・・」と唱えた一人の若者がいました。
♪まわりの水かさが増しているのをごらん 間もなく骨までずぶ濡れになってしまうのがおわかりだろう あんたの時間が貴重だと思ったら 泳ぎ始めた方が良い さもなくば 石のように沈んでしまう とにかく時代は変わりつつある
国中の お父さん、お母さん 分からないことは批評しなさんな 息子や娘達は あんたの手にはおえないんだ 急速に消えつつある 新しいものを邪魔しないでほしい 助けることが出来なくてもいい とにかく時代は変わりつつある・・・♪ The times they are a-changin' /Bob Dylan
40年以上前に、ボブ・ディランが歌った名曲だ。 時代を越えて、我々に訴える「メッセージ」。
どうだろう、今の時代にも、あてはまる歌詞では? 「時代は変わりつつある・・・」 こんな時代だからこそ、もう一度聴いて頂きたい。

時代は変わる
|

| KING 誕生秘話 |
メンフィス・ユニオン・アヴェニュー706番地にある『メンフィス・レコーディング・サーヴィス』 「何でも、何処でも、何時でもレコーディングいたします」がこの小さなスタジオのモットーだったし、 ここの社長であるサム・フィリップスの名刺にも記してあったことだ。 $3.98あれば、誰でも(自主制作である)アセテート盤をつくることが可能だった。
サムは、「黒人のように歌える、白人シンガーがいたら絶対に売れるんだが・・・」が口癖だった。
1953年、ある夏の午後。18歳になる、ひとりの少年が、このスタジオを訪れた。 この日、サムは留守にしていた為、秘書のマリオン・キースカーが受付を担当した。
「ママの誕生日プレゼントに、レコードを作りたいんです・・・」
「そう、それで貴方はどんなシンガーなの?」
「ヒルビリー、ブルーズ、ゴスペル・・・なんでも歌います」
「誰に似ているのかしら?」
「僕の歌は誰にも似ていません」
そうきっぱりと、礼儀正しく少年は答えた。
少年はギターの弾き語りで「マイ・ハピネス」を歌い始めた・・・ 美しいメロディのバラード・ナンバーだ。
コントロール・ブースにいたマリオンは、彼の歌声に「何か」を感じ、アセテート盤とは別に、 慌てて録音のテープを回した・・それは、サムに聴かせる為の物だった。
少年は「マイ・ハピネス」と「心のうずく時」の2曲を録音した。
「もし、チャンスがあったら連絡下さい」と少年はマリオンに電話番号を知らせた。 マリオンは、サムに聴かせるテープに「バラッドの上手いシンガー、保留」とメモを残した。
そして1年後、チャンスはやって来た。 サムが突然少年を呼びつけたのだった。「バンドで歌ってみないか?」と。
しかし、リハーサルは、サムの満足のいくところではなかった・・・。
ところがだ・・・奇跡は起きた?!
休憩中に、少年が何気なく口ずさんだブルーズを、ギターとベースがセッションに加わった。 それを観ていたサムは、ブースから飛び出し「君たちがやっているのは何なんだ!」と叫んだ。 「さぁ〜なんでしょう?」 「今の感じをキープしてくれ! じゃぁ、最初からもう一回」
少年のお気に入り、アーサー・クルーダップのブルーズ「ザッツ・オールライト・ママ」だ。 サムの口癖だった、黒人のように歌える白人シンガー誕生の瞬間であった。
プレイ・バックを聴いた彼等は「俺達この街に住めなくなるぜ・・」と笑った。 (この時代、白人が黒人のブルーズを歌うなんて前代未聞の事) このセッションが、後の「KING」エルヴィスを世に知らしめた最初のレコードとなったのだ。 そして、ひとりの少年が世界を変えてしまう瞬間でもあった!!
この物語から「エルヴィス・プレスリー」の伝説が始まった・・・ そして、Rock'n'Rollの夜明けとなったのだ。
*参考:「ELVIS at SUN」
8月16日で31回目の命日を迎えます。「リメンバー・ザ・キング」 Elvisに捧ぐ・・・。
2001,8.15キャンドルライト・ヴィジルのパンフレット&サン・スタジオのカード
that's allright mama
|

| 人に歴史あり |
昨夜、Iさんが、久し振りにいらしてくれたのですが、挨拶もそこそこに 思わず、目を奪われてしまった「モノ」が・・・。 黒地のTシャツに、赤星が一つ★、そして白字で「THE CLASH」の文字が!!
「Iさん、それって・・ロンドン・コーリングですか?」
「そう!」
「あの、ホワイト・ライオットのクラッシュですよね?」
「そう、そう! よく知ってたね〜」
「って、パンク世代ですから! 極少数派でしたが(苦笑)」
「俺、こう見えて、若いころはバリバリのパンク・バンドでベースやってたんだぜ。 ストラップの代わりに、鎖を長くたらして膝のあたりで弾いてた。 髪もビールで脱色して逆立ててたんだぜぇ、田舎だったから良くヤンキーに睨まれた(笑)」
Iさんは40代前半ですが、その好青年風の風貌に、ベビーフェイスで、どうみても35〜36歳 くらいにしか見えないし、おおよそ「パンク」には結びつかないキャラなんです。
「Iさんって、パンクというより、ラブ&ピースって感じじゃないですかぁ?」
「俺も若かったから・・でも本気でプロ目指してたんだよ。下手くそだったけどね・・ カッコ良ければ、それでOKみたいな勢いだけのバンドだったなぁ〜」と照れくさそうに笑った。
「陣内さんが監督した”Rockers”みました? あの映画熱いですよね?」
「そうそう、あんな感じのバンドだった(笑) 東京の頃はロフトに入り浸ってたなぁ」
「クラッシュと言えば、”I Fought The Low”最高っすねぇ♪」
「ピストルズと違って、ストイックな感じが良いよね、ジョー・ストラマーの、あの試合前のボクサー みたいなストイックな所がカッコ良くて・・・今の自分があるのはパンクやってたおかげかな?」と、 熱く語った。『反骨精神』をこのTシャツに込めているのでしょう。
まさか、Iさんがパンクだったとは・・・人は見かけでは分からないものですね〜(*^^)v 今じゃ、全くそんな面影は無いけれど、若かりし頃のIさんのライヴ観てみたかったなぁ〜 「人に歴史あり」なのだ・・・。
 常連のお客様の旦那様であり、「永遠のパンク・ロッカー」Aさんに頂いた宝物です。 〜ジョー・ストラマーに捧ぐ〜 クラッシュ
|

| Oh! That Cello♪ |
「今度のライヴ、アコーディオンでチャップリンの曲やろうかと思ってるんだけど」 と、チェリストであり、アコーディオン奏者の某お客様。
「チャップリンって言えば”スマイル”ですよね?」
「オー! ザット・チェロ ってアルバム知ってる?チャップリンがチェロの為に書いた曲を 集めたアルバムなんだけどね」
「チャップリンてチェロやるんでしたっけ?」
「いや、チェロは上手くなかったみたい、でも一番好きな楽器らしいよ」
先日そんなやり取りがありました。
そして今夜、「聴いてみなよ!」と、そのCDを早速持ってきてくれました。(有難いです!)
「ウオォーッ! ジャケも超渋いっすねぇ!! 早速、聴いてもいいっすかね?」 と、プレーヤーにセット!
「いきなり”ライム・ライト”ですか? なんかノスタルジーですねぇ〜」 瞳を閉じれば、そこには白黒のサイレント・ムービーの世界が広がります・・・。
「チャップリンの人柄というか、優しさが感じられるでしょう?」と・・・。
「では、私からカクテルを一杯サーヴィス致します・・・」
お作りしたのは・・・そう「チャーリー・チャップリン」
「チャップリンの曲を聴きながら、チャーリー・チャップリンを飲むなんて、ちょっと良くない?」
「うん、凄く気に入った! これからフェイバリットの仲間入りだぁ! しかし、俺は、チャールズ・チャップリンと呼ぼう!」と、目を細めていました。
良い音楽、良いお酒・・・そして良い雰囲気。 
今夜も、良い仕事が出来たかな・・・・。
|

| 嬉し涙・・・だよね? |
古い話です。 【マッチボックス】の頃は、ずいぶん型破りなバーだったと思う。 「バーならジャズでしょ?」って言うけど、「エニィ・グッド・ミュージック!」 ジャズはもちろん、ブルーズ、カントリー、ファド、タンゴ、トム・ウェイツ・・・。 まさに「コスモポリタン」てやつ。 時には、日本語詩の曲も。(もちろん、評価されるべき音楽ね!)
そんな一枚に、近藤房之助率いる「ザ・ディーペスト・ポケット」がある。 全曲日本語によるアコースティック・アルバムの意欲作だ。 この人は、基本「R&B」のバリバリのブルーズメン。 西の優歌団、東の房之助と言われていた人だ。
ある静かな夜、スピーカーから「ディーペスト・ポケット」の"Tear of Joy"が流れていた。 当時、常連客だったSさんは、じっとスピーカーに一人耳を傾けていた。 そして、無言のまま、こらえきれずに大粒の涙が一粒こぼれた。 理由は聞きません。(どんな物語があったのだろう?) 「嬉し涙」ならいいけど・・・。
それから数年後・・・駅で見かけた時には、大きなお腹をしたSさんの姿が・・・ とても幸せそうな笑顔でした。 きっと、今頃は幸せな家庭を築いているのでしょうね・・・・。
バー・カウンターでのワン・シーン、この曲を聴くと蘇ります。
♪じとじと やるせなく 降る雨もやみ 夕暮れ くれそむ街は 赤く 窓に写る うつむいた横顔 まぶたに 旅の途中 強くくちびるかんだ あなたも好き
同じ夜空で 輝く二つの月 同じ夢を 見たふりの
つらい思い出ばかりじゃないはず あぁ あの嬉し涙を忘れたの 忘れたの・・・♪

in a deeper pocket 大人を酔わせる、珠玉の一枚。
|
|